車いすユーザーにとって、外出は楽しみである一方、不安や恐怖を感じることもあります。段差や交通機関の利用、周囲の視線など、さまざまな壁が存在します。
しかし、ちょっとした工夫や準備をすることで、その不安を軽減し、安心して外出できるようになります。今回は「外出が怖い」と感じる車いすユーザーのために、克服するための3つのコツをご紹介します。
事前リサーチを徹底しよう
外出先でのトラブルを減らすためには、事前の情報収集がカギになります。
チェックすべきポイント
- バリアフリー情報:目的地の公式サイトや口コミで、段差・エレベーター・スロープ・バリアフリートイレの有無や位置を確認。
- アクセス方法:電車やバスの乗降口、エレベーターの場所、車いす対応タクシーの有無などを調べる。
- 混雑状況:時間帯によっては人が多く、移動が大変になることも。空いている時間を狙うのもおすすめ。
最近では、Googleマップやバリアフリー情報サイト、Youtubeを活用すると、リアルな口コミや詳細な情報を確認できます。
サポートを上手に活用する
「一人で何とかしなきゃ」と思いがちですが、必要な場面では周囲のサポートを積極的に活用しましょう。
公的サービスを利用しよう
• 自分が受けている介護保険や障害サービスで移動支援を利用してヘルパーさんに同行してもらう。
公共交通機関のサポート
• 駅やバスでのサポート:駅員さんにお願いすれば、スロープを用意してくれることも。事前に連絡するとスムーズ。
• 障害者手帳の活用:割引制度を利用すれば、移動コストを抑えられる。
周囲の人への声かけ
• エレベーターが混んでいるときは、「次に乗ります」と意思表示すると安心。
• 必要な場面では「助けていただけますか?」と伝えると、多くの人が快く手を貸してくれます。
中には声を掛けたが断られることもあります。わたしはそういう場合、何か急ぐ用事があったのかもね、と思うようにしています。サポートを受けることは決して甘えではなく、快適な外出を実現するための手段です。
小さなチャレンジを積み重ねる
いきなり遠出をするのはハードルが高いので、まずは身近な場所からチャレンジしてみましょう。
例えばこんなステップアップ
• 近所の公園やカフェに行く(まずは短時間の外出)
• 近所の公園やカフェに何回も行く(どこに段差があり、どれくらいの高さまでなら行けるのかを把握)
• バリアフリーのショッピングモールへ行く(エレベーターやスロープが整っている場所を選ぶ)
• 慣れたら電車やバスに乗ってみる(駅員さんのサポートを頼んでみる)
小さな成功体験を積み重ねることで、「外出は怖くない」と思えるようになります。
ただわたしの場合は、いきなり1人で電車に乗り往復2時間を経験させてもらい、鍛えられました。
まとめ
「外出が怖い」と感じる車いすユーザーでも、事前リサーチ、サポートの活用、小さなチャレンジを意識すれば、安心して外に出られるようになります。
最初の一歩を踏み出せば、世界はもっと広がります。無理せず、自分のペースで外出を楽しみましょう!
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