こんにちは!
私は頸髄損傷C6のけがを負い、車いすユーザーとして生活しています。
今回は、私自身が食事で気をつけていることを紹介します。
頸髄損傷C6では、手首は少し動きますが、指先を細かく動かすのがむずかしくなります。
体を動かす量も減るため、排便コントロールや体重管理にも注意が必要です。
そんな中で、私が毎日大切にしている食事の工夫を紹介します!
食事姿勢と環境を整える
食事をラクにするために、姿勢と環境づくりを大切にしています。
私が使っているのは、ふち付きの木製のお盆です。
このお盆の上に料理をまとめて置くことで、手が届きやすくなり、食器がズレにくくなります。
さらに、シリコン製の滑り止めを使って、お茶碗などが動かないように工夫しています。
お盆と滑り止めのおかげで、フォークやスプーンを使っても食べ物が取りやすく、食事中のストレスがぐっと減りました。下に写真あり
テーブルと車いすの高さも調整して、無理なく食べられるようにしています。
ちょっとした工夫ですが、これだけで食事の快適さが大きく変わります。
野菜ファーストと栄養バランス
食事は野菜ファーストを基本にしています。
最初に野菜を食べることで、血糖値の急な上昇を防ぎ、食べすぎも防止できます。
また、筋力をできるだけ維持するために、たんぱく質(肉、魚、大豆製品など)を意識してとり、
食物せんいもたくさんとるようにしています。
これは、便秘予防にもつながっています。
排便コントロールの習慣
頸髄損傷になると、自分の力だけで排便をコントロールするのがむずかしくなります。
そのため、食事でリズムを整えることがとても大切です。
私は、
この習慣を続けています。
毎日同じリズムで整えることで、排便がスムーズになり、体調管理がしやすくなりました。
体重管理も大事
車いす生活では、歩かないぶん、消費カロリーが少なくなります。
そのため、何も考えずに食べていると、すぐに体重が増えてしまいます。
体重が増えると、車いすでの移動や、ベッドやトイレへの移乗が大変になります。
また、関節や腰にも負担がかかってしまいます。
そのため、普段から
- 食べすぎない
- 間食を控える
- 野菜をたっぷりとる
ことを心がけています。
食事を助ける道具(自助具)
食事を自分で楽しむために、便利な道具(自助具)も使っています。

私が使っているのは、
- 万能カフ(手に巻きつけるベルト状の道具)
- 曲がる先割れスプーン(万能カフに固定)
- はし蔵くん(補助付き箸)
- 大きな持ち手付きのお椀(持ちやすい器)
右手は指が使えないため、万能カフに曲がる先割れスプーンを刺して食べています。
スプーンの先が曲がっているので、手首だけの動きで食べ物をすくいやすく、腕を大きく動かさなくて済みます。
左手は少し動かせるので、「はし蔵くん」を使って箸で食べることもできます。
はし蔵くんは、少ない力でもしっかりつかめるのが特徴です。
お味噌汁用のお椀は、大きな持ち手がついているタイプを使っています。
太めで握りやすく、こぼしにくいのでとても便利です。
さらに、お椀やお皿はシリコン製の滑り止めの上に置いて、食器が動かないように工夫しています。
これらの道具を組み合わせることで、食事の時間を自分の力で楽しむことができています。
ゆっくり、自分のペースで
食事には時間がかかりますが、あわてず、自分のペースを大事にしています。
リラックスして食べることで、むせたり、食べこぼしたりするリスクも減らせます。
まとめ
頸髄損傷C6の車いすユーザーである私が、食事で気をつけているのは、
- 姿勢と環境を整える(お盆と滑り止めの活用)
- 野菜ファーストで栄養バランスを意識する
- 排便コントロールの習慣を守る
- 体重管理に気をつける
- 自助具を活用して「自分で食べる」を楽しむ
- 自分のペースでゆっくり食べる
ということです。
毎日の小さな工夫の積み重ねが、快適な食生活と健康な体調管理につながっています。
これからも、「おいしく、楽しく、無理なく」をモットーに続けていきたいと思います!
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