こんにちは。私は頸髄損傷C6というけがで、手が思うように動きません。普段は車いすで生活しています。けがをしてから、服の着がえがとても難しくなりました。ボタンを留めたり、ズボンをはいたりするだけでも、ひと苦労です。
でも、自分に合った工夫を少しずつ見つけることで、できることが増えてきました。今回は、私が実際にやっている「服の着脱を楽にする工夫」を紹介します。
アダプティブ・ファッションに出会って
私がヒントを得たのは、「トミー・ヒルフィガー」というブランドの「Tommy Adaptive(トミー・アダプティブ)」という服のシリーズです。これは、体が不自由な人でも着やすいようにデザインされた服です。ただ2024年9月30日をもって販売を中止したそうです。
- マグネットで留めるシャツ
- 片手で使いやすいファスナー
- ウエストがマジックテープのズボン
これを見て、シャツ3着、ズボン2本を入手しました。また「自分でも工夫してみよう」と思いました。
私がしている工夫
- ズボンのウエストにマジックテープをつける
ボタンの開け閉めが難しいので、マジックテープでパッと開けられるようにしています。 - 下着とズボンを前開きに加工
尿瓶を使うため、前だけ開けられるように縫ってもらいました。ズボンを全部脱がなくても排尿できるのでとても便利です。 - ファスナー付きの上着にリングをつけて、カンシで引っぱる
上着のファスナーにはリングをつけ、そこにカンシ(細いはさみのような道具)をひっかけて使います。これなら手の力が弱くても、自分で開け閉めできます。 - シャツはボタンエイドで着る(ただし、あまり着ない)
ボタンエイドという道具を使えば、ボタンに引っかけて留めることができます。ただ私はシャツをあまり着ないので、使うのはたまにです。




おすすめアイテム
- リング
- カンシ
- ボタンエイド
- Tommy Adaptive(公式サイト)(アダプティブは閉鎖中)
※売り切れの場合、類似品を紹介しています。
誠に残念ながら、トミーヒルフィガー アダプティブは販売中止となりました。https://japan.tommy.com/news/20240827/
おわりに
服の着がえが大変でも、工夫次第でできることは増えていきます。高価な道具がなくても、自分に合ったアイデアを見つければ、毎日が少し楽になります。
この文章が、同じように悩んでいる方のヒントになればうれしいです。
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