対象:障害で車いす生活をしている方、そのご家族・支援者の方へ
こんにちは。私は頸髄損傷C6の障害を負い、現在は車いすで生活しています。事故の直後は、体が思うように動かず、これからどうやって暮らしていけばいいのかとても不安でした。
でも今は、さまざまな制度を活用して、自分らしく生活できています。
この記事では、私が実際に利用している公的な制度について、できるだけわかるようにやさしく解説します。同じような障害を持つ方や、そのご家族の参考になればうれしいです。
① 身体障害者手帳
まず基本になるのが、身体障害者手帳です。これは、自分がどんな障害を持っているかを証明する手帳です。
この手帳があると:
- 電車・バス・タクシーの運賃が割引
- 映画館や美術館などの料金が安くなる
- 他の福祉サービスや支援制度を利用しやすくなる
私は1級の手帳を持っています。等級は障害の重さによって決まり、受けられる支援も変わります。
② 介護保険制度
40歳以上になると、介護保険が利用できます。私はこの制度で、以下のような支援を受けています。
- ヘルパーによる訪問介護(ホームヘルプ)
- 福祉用具(マットレス・入浴イスなど)のレンタル
私は床ずれ予防のマットレス「エバープラウド」を介護保険でレンタルしています。自己負担は1~3割で、経済的にも助かっています。
③ 障害福祉サービス(重度訪問介護・移動支援)
介護保険だけでは足りない部分をサポートしてくれるのが、障害福祉サービスです。
重度訪問介護
長時間にわたって支援が必要な人向けの制度です。私は、朝、整容や尿破棄など生活でのサポートを部分的にこの制度で受けています。
移動支援
外出時の付き添いをしてくれる制度で、通院や買い物だけでなく、余暇活動にも利用できます。私は外出の不安が大きく減りました。
④ 福祉用具・車いすの制度
私は車いすは購入しました。「補装具費の支給制度」を使い、費用の一部を公費でまかなえました。ぴったり体に合った車いすを作ることができました。
それ以外の福祉用具(マットレス・入浴イスなど)は、介護保険でレンタルしています。必要な物を必要な期間だけ使えるのが便利です。
まとめ
頸髄損傷になると生活は大きく変わります。でも、日本には障害があっても自立して生活するための制度が整っています。
最初は難しく感じるかもしれませんが、役所や病院の相談窓口に相談すれば親切に教えてもらえます。
制度をうまく使えば、「できない」が「できる」に変わっていきます。私もそのようにして、今の生活を続けられています。
このブログが、同じように不安を感じている方の力になれれば幸いです。
📌 キーワード:頸髄損傷、制度、車いす、障害福祉サービス、介護保険、重度訪問介護、移動支援、身体障害者手帳
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