頸髄損傷の私が制度を使ってわかったリアルなこと【続編】

制度活用

対象:これから福祉制度を使う方、支援を検討しているご家族へ


頸髄損傷になってから、私はさまざまな制度を使って生活しています。
身体障害者手帳、介護保険、重度訪問介護、移動支援、補装具費支給(車いす)――たくさんありますが、実際に使ってみると「これは助かる!」と思う反面、「ここは大変だな…」と感じる部分もありました。

今回は、私が実際に制度を使ってわかったこと、気づいたことをまとめてご紹介します。

1. 手続きは「一人ではむずかしい」ことが多い

書類を書くだけだと思っていた制度の申請。
実際には、医師の診断書、面談、計画書づくりなど、一人では進めにくい場面がたくさんありました。

でも、病院の医療相談員さん、市役所の担当者、ケアマネさん、相談支援専門員など、「制度のプロ」に相談することで、一気に道がひらけました。

2. 制度は「うまく組み合わせて使う」もの

介護保険には利用できる時間に上限があります。
私の場合、足りない部分は「重度訪問介護」や「移動支援」で補っています。

ひとつの制度だけでは足りないとき、組み合わせて活用することで生活が安定するとわかりました。

3. 福祉用具は「へたる」ので、我慢せず相談!

以前レンタルしていたマットレスがへたってきて、体に負担を感じるようになりました
最初は「まあいいか」と思って使っていましたが、ある日思い切って福祉機器店に相談したところ、すぐに新しいマットレスに交換してもらえました。

福祉用具は「合わないな」「古くなってきたな」と思ったら、遠慮せずに相談するのが大切だと実感しました。

4. 制度利用には「時間と手間」がかかる

申請から利用開始まで、1ヶ月〜2ヶ月かかることもあります。
また、定期的に更新や再申請が必要な制度もあります。

正直なところ、手間はかかりますでもその分、生活がしやすくなっていると実感しています。

5. 支援は「生活を助ける道具」

最初は、支援を受けることに少しだけ抵抗がありました。
でも今では、制度は自分らしく生きていくための道具だと思っています。

外出が楽になり、体に合った車いすで快適に過ごせるようになり、毎日の不安がぐっと減りました。

まとめ

制度を使ってわかったのは、「自分一人でがんばりすぎなくていい」ということです。

  • 困ったときは相談していい
  • 不便だと感じたら声に出していい
  • 支援は“受けるもの”ではなく、“一緒につくっていくもの”

このブログが、これから制度を使う人の小さなヒントになればうれしいです。


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