結論:頸髄損傷C6の私にとって、夏の暑さは体調に直結する深刻な問題です。だからこそ「冷やす」「拭く」「避ける」の3つを軸に、シンプルで実際に効果がある暑さ対策を実践しています。
対象読者
- 体温調節が難しい障害をお持ちの方
- 車いすユーザーで夏の暑さに困っている方
- ご家族や介助者、ケアスタッフの方
なぜ頸髄損傷者は暑さに弱いのか?
私は頸髄損傷C6で、首から下に麻痺があります。
自律神経がうまく働かず、汗をかきにくい体になってしまいました。
そのため、体に熱がこもりやすく、自然に体温を下げることができません。
普通の人が「ちょっと暑いな」と思うだけの気温でも、私にとっては命の危険につながることがあります。
私が実際にしている暑さ対策
冷えピタでピンポイント冷却
暑さで頭がボーッとしてきたときや、寝苦しい夜には「冷えピタ」を使っています。
私は おでこ、首の横、脇の下など、太い血管が通っている場所に貼ることで、効率よく体を冷やしています。
とくに夜、寝る前に貼ることが多いです。
アイスノンで体の芯から冷やす
それでも暑い時は、「アイスノン(ソフトタイプ)」を活用。
冷凍庫で冷やしたものをタオルで巻いて首の後ろに当てるだけで、体の熱がスッと引いていく感じがします。
とくに午後や夜、体が火照っている時に効果的です。
メンズビオレ 顔&体用シート(クール)でサッと拭く
汗はあまりかきませんが、夏になると皮膚がベタついたり、蒸れたりすることがあります。
そんなとき、「メンズビオレ 顔&体用シート(クールタイプ)」が大活躍。
ひんやりとしたシートで背中・胸元・腕まわりを拭くと、すっきり気持ちよくなります。
ビオレ冷ハンディミストで一瞬クールダウン
暑さが限界…というときは「ビオレ冷ハンディミスト」を使います。
顔や首筋にシュッとひと吹きするだけで、一瞬で肌が冷たくなってリフレッシュできます。
外出先やトイレの中でも手軽に使えて便利です。
外出の時間帯を選ぶ
私は日中の外出はできるだけ避けて、朝早い時間か、夕方に用事をまとめて出かけるようにしています。
地面に近い位置にいる車いすは、照り返しの影響も大きく、体に負担がかかりやすいからです。
今のところ やっていないこと
よく暑さ対策として紹介されるアイスリングや首かけ扇風機、帽子や日傘などのアイテムは、私は今のところ使っていません。
理由は、「自分にとって扱いやすくない」「効果を実感しづらかった」「装着が面倒」など。
無理に流行を追わず、自分に合う方法を選ぶことが大事だと感じています。
熱中症にならないために気をつけていること
- 室温は28℃以下を目安に、エアコンと扇風機を併用
- 水分補給はのどが渇く前にする(1~2時間おき)
- 少しでも「体調がおかしい」と感じたら、すぐに冷やして休む
実際に使っているおすすめアイテム
まとめ:自分の体に合った対策を少しずつ
頸髄損傷C6の私にとって、暑さは「我慢」や「気合」で乗り越えられるものではありません。
冷やす・拭く・避けるという3つの行動を、日常の中でこまめに取り入れていくことで、夏の体調を守ることができます。
毎年少しずつでも、自分に合った対策を増やして、無理なく安全に夏を過ごしていけたらと思っています
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