先日、国際福祉機器展に行ってきました。実はこれで3年連続の参加です。毎回新しい発見がありますが、今年は特に「未来を感じた展示」がいくつかありました。
その中で特に印象に残ったのが二つあります。
JAXA の「ユニバーサルデザインの空旅」
ひとつ目は JAXA(宇宙航空研究開発機構) のブース。宇宙のイメージが強いJAXAが「ユニバーサルデザインの空旅」というテーマで研究を進めているのを見て驚きました。車いすに乗ったまま飛行機に搭乗できるような仕組みや、機内トイレのバリアフリー化など、空の旅を誰にでも開かれたものにするためのプロジェクトが紹介されていました。
詳しくはこちら:JAXA 空旅のユニバーサルデザイン研究
「車いすのまま飛行機に乗れる日が来るかもしれない」――そう思うと、なんだか胸が熱くなりました。会場でもJAXAのブースには多くの人が集まっており関心の高さを感じました。
泡シャワー「KINUAMI Care」
もうひとつ驚いたのが、泡で洗うシャワー「KINUAMI Care」。お湯と空気、少量の石けんを混ぜてきめ細かい泡を作り、その泡で体を洗うという新しい発想のシャワーです。
製品ページはこちら:泡シャワー KINUAMI Care
デモを見た瞬間、「これは入浴介助の形を変えるかもしれない」と感じました。実際の現場でどれだけ時短や負担軽減につながるか、今後の普及が楽しみです。
リハビリ病院でお世話になった理学療法士さんたちとの再会
嬉しい出来事もありました。リハビリ病院でお世話になった理学療法士さんたちに、会場で偶然再会したのです。当時のリハビリの話や、今の生活のことなど話が尽きませんでした。
「元気そうでよかった」と声をかけてもらい、あの頃の訓練の日々が一気に思い出されました。リハビリは身体を治すだけでなく、人生の方向を整えるものなんだと改めて感じました。
まとめ:技術の進化は「やさしさ」の方向へ
今回の福祉機器展で強く感じたのは、技術の進化が「やさしさ」の方向に向かっていることです。JAXAの研究も、泡シャワーも、どちらも「誰もが快適に」という思いから生まれています。最新の技術の中に、人への思いやりがしっかりと息づいている――そんなことを感じた一日でした。



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