頸髄損傷で手に麻痺があると、
車の運転で困るのはハンドル操作だけではありません。
私が特に困っていたのが、
運転席に乗り込んだあと、ドアが閉められないことでした。
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ドアが遠い、力が足りない
運転席に座ると、
・ドアまで距離がある
・腕が伸びきらない
・引く力が足りない
この状態になります。
何度も手を伸ばしてみても、
ドアに触れない、
触れても引けない。
外出のたびに、
「ここで誰か来てくれたら…」
そう思う場面でした。
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考えたのは「手を伸ばさない工夫」
力でどうにかするのは無理。
なら、距離を縮めればいい。
そう考えて、
ドアに紐をつるすことにしました。

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私のやり方
・ドア内側の持ち手部分に紐を固定
・紐は、運転席に座った状態で見える位置に垂らす
・直接手では引かず、リーチャーを使う
運転席に座ったあと、
1 紐をリーチャーでつかむ
2 手繰り寄せる
3 そのまま引っ張る
これだけで、
ドアを閉めることができます。
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実際にやってみて感じたこと
正直、
「こんなことでいいのか」と思いました。
でも、
・1人で完結できる
・焦らなくていい
・誰かを呼ばなくて済む
この安心感はとても大きいです。
ドアを閉められるだけで、
外出のハードルが一段下がりました。
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見た目より、できることを優先
この工夫は、
決してかっこいいものではありません。
でも、
・無理をしない
・体に合わせる
・安全に戻ってこられる
それが一番大事だと思っています。
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同じことで困っている人へ
もし、
・ドアが閉められない
・手が届かない
・力が足りない
そんな状況なら、
距離を縮める工夫を考えてみてください。
紐をつるす。
道具を使う。
それだけで、
「できない」が
「できる」に変わることがあります。


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