【頸髄損傷C6】車いすユーザーができること・できないこととは?私のリアルな生活と工夫を紹介

できること・できないこと

頸髄損傷(けいずいそんしょう)C6レベルの障害を負った方は、日常生活において多くの制限がありますが、それでも「できること」は意外に多く、工夫次第で可能性が広がります。

この記事では、C6レベルの頸髄損傷を持つ車いすユーザーの私が「できること」「できないこと」、さらに生活を豊かにするためのヒントをご紹介します。

頸髄損傷C6とは?

頸髄損傷とは、首(頸部)の脊髄を損傷することで、手足の麻痺や感覚障害が起きる状態です。C6は頸椎(けいつい)の6番目にあたる部位で、ここを損傷すると、以下のような特徴があります。

  • 肩・上腕の動きは保たれる
  • 手首を背屈(手の甲側に曲げる)できる
  • 指の細かい動きや握力はほぼ失われる
  • 下半身の運動・感覚は完全に麻痺

私の場合

  • 腕は斜め45°まで
  • 右手首は背屈できない、左手首は問題ありません
  • 右、指は動かせず 左、鈍いが何とか動く
  • 下半身の運動、右は麻痺 左は何とか動く
  • 下半身の感覚、右は鈍いがある 左は触覚はあるが温冷はない

C6損傷の車いすユーザーができること

1. 電動車いすの操作

左手を使い、コの字型ジョイスティック式の電動車いすを操作することができます。長時間、長距離の外出用。

2. 手動車いすの操作

腕の可動域を使い、手動車いすを操作できる。自宅や少しの外出なら手動で行くことが多い。

3. 軽度のセルフケア

4. コミュニケーション・PC操作

スマホやパソコンの操作が補助具で可能です。音声入力やスイッチ入力を使えば、ブログやSNSでの情報発信もできます。【頸髄損傷C6でも快適に!パソコン・スマホ操作の工夫とおすすめ自助具まとめ

5. 在宅ワーク・クリエイティブ活動

ライター、デザイン、動画編集などの仕事に就いている方もいます。実際にSNSで活躍する当事者も多数。各ツール(Google meet,Microsoft teams,zoom など)を使えばリモートワークもできます。

C6損傷の車いすユーザーの私ができないこと

1. 衣服、靴下の着脱(※要トレーニングor介助)

上肢、下肢の可動域に制限があるため助けが必要です。【頸髄損傷C6でも自分で着替える!車いすユーザーの着脱テクと便利グッズ】

2. 排泄・排尿の完全自立

排便コントロールは自力で行うのが困難です。坐薬などの助けが必要です。排尿は尿意はあります。ただ我慢ができません。尿を溜める薬で管理しています。

3. 入浴や外出の完全自立

  • 入浴にはシャワーチェアや介助が必要
  • 外出には段差解消・バリアフリー環境が前提

生活を豊かにする工夫と支援

福祉用具の活用

  • 電動ベッド、スマート家電の導入
  • 手に装着する自助具(ユニバーサルカフ)で行動範囲を拡大

公的支援・制度

  • 障害者手帳の交付
  • 介護サービス、訪問看護、就労支援など

身体障害デイサービス(身体障害者同士のつながり)

同じ環境を持つ人の体験談や情報交換は、何よりの支えになります。

まとめ

頸髄損傷C6の車いすユーザーにとって、生活には確かに制限がありますが、「できないこと」だけではありません。

テクノロジーや支援制度を活用し、「できること」を広げていくことで、日々の暮らしは豊かに変わっていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました