頸髄損傷(けいずいそんしょう)を負ってから、いろいろな後遺症に悩まされる人は多いと思います。私もその一人です。
今回はその中でも、「起立性低血圧」と「低血糖」という、体調に大きく関わる2つの問題について、実体験をもとにわかりやすくまとめます。
起立性低血圧とは?
「起立性低血圧」とは、座ったり寝ていた状態から急に立ち上がったときに、血圧が下がって気分が悪くなるという症状です。
頸髄損傷になると、自律神経(じりつしんけい)がうまく働かず、血圧を保つ力が弱くなることがあります。
私の場合、朝ベッドから車いすに移るときや、長く座った後に立とうとしたときに、
- 頭がボーっとする
- 目の前が真っ白になる
- 吐き気がする
といった症状が出ます。これは「起立性低血圧」が原因だと言われました。
低血糖とは?
「低血糖」とは、体の中の糖分が足りなくなり、エネルギー切れのような状態になることです。
脳は糖分をエネルギーにしているため、足りなくなると不調がすぐに出ます。
私の症状としては、
- 突然、冷や汗がダラダラ出る
- 手足がガクガクして力が入らない
- 強い眠気やだるさ
- 軽いパニックのような感覚
といったものがあります。
とくに夕食前、食事の間隔が空いたときに起こりやすく、頸髄損傷で感覚が鈍くなっていると、気づきにくいのも問題です。
冷や汗が出たらチョコレート!
この低血糖の対策として、私がいつも持ち歩いているのがチョコレートです。
理由はシンプルで、
- すぐに糖分がとれる
- 小さくて持ち運びしやすい
- おいしくて食べやすい
低血糖のサインが出たときにチョコレートを1~2個食べると、しばらく経つとスーッと楽になることが多いです。
ほかにも、果汁グミやぶどう糖タブレットも効果的。自分に合うものを見つけておくと安心です。
ただし、食べすぎには注意。血糖値が上がりすぎたり、体重増加の原因にもなるので、バランスが大事です。
医師への相談も忘れずに
こうした症状があるときは、主治医やリハビリの先生に相談することも大切です。
私も体調を記録しておいて病院で伝えたところ、「低血糖の可能性が高い」と言われ、生活の中でできる対策を教えてもらいました。
とくに冷や汗が出るほどの低血糖は危険なので、
- 体を休める
- すぐに糖分をとる
- 医師に相談する
という流れを意識することが大切です。
まとめ
頸髄損傷の後遺症として、「起立性低血圧」や「低血糖」に悩む人は少なくありません。
どちらもつらい症状ですが、早めに気づいて正しい対策をとることで、毎日を少しずつ快適に過ごせるようになります。
低血糖の冷や汗には、チョコレートや糖分補給がとても効果的。
バッグやポーチに入れておくと、いざという時に安心です。 同じような体験をしている人のヒントになればうれしいです。
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