対象者と結論
- 指に麻痺があってハンバーガーがうまく持てない方
- 頸髄損傷・手の障害などで手先の操作が難しい方
- 外食、とくにマクドナルドのハンバーガーを楽しみたい方
結論
- ビッグマックも工夫すれば食べられる!
- 包み紙・ホルダー・フォークなどを使い分けて対応
- 「あきらめる」より「工夫する」で、好きな味を楽しめる!
ビッグマックが、どうしても食べたかったんです
入院と国立障害者リハビリテーションセンターでの生活、合わせて約3年。
退院して、自宅に帰って最初に頭に浮かんだのが「ビッグマック」。
あの味、あのボリューム、あのマックのにおい――なんだか“自由”の象徴のように思えました。
でも、指に麻痺がある私にとって、ビッグマックは手強い相手。
パンズが3段、具も多い。片手で持てるような軽さじゃないし、噛むたびに中身がずれたり落ちたり…
それでも私は、工夫しながら何度もビッグマックを食べてきました。
この記事では、その方法をシェアします。
1. 包み紙ごと両手で支える
ビッグマックは普通のバーガーより重く、分厚い。なので、包み紙の力を最大限活用します。
マクドナルドでは、紙でしっかり包まれて出てくるので、それを開かずに下から支えるようにして持ちます。
私は、手のひらや手の側面で包み紙を挟み込んで、両手でしっかり固定。
持ち上げるときは、ひじ置きやテーブルの上に肘をついて、てこの原理で少しずつ口元へ。
こぼれるのが不安なときは、下にナプキンやトレーを敷いておくと安心です。
2. 分解してフォーク&ナイフ
どうしても手で持つのが難しいときは、お皿に出して、フォークとナイフで食べる方法も。
ビッグマックは3段構造なので、真ん中のパンで上下が滑りやすい。
お皿に取り出すことで、バンズ・パティ・レタス・ソースをバラして食べやすくできます。
「見た目はちょっと崩れるけど、味は一緒」
味を楽しむことが目的なので、見た目は気にしません。
3. 飲み物はストローで手間なく
マクドナルドのセットで出てくるドリンクも、片手で持ち上げるのが難しい場合があります。
ドリンクホルダーに置いたまま、ストローで飲むのが簡単です。
とくにビッグマックは食べるのに集中力がいるので、飲み物は手間が少ない方法がいいですね。
ビッグマックを楽しめる自分でいたい
誰かと一緒に食べる時、「食べづらい姿を見られたくない」と思うこともあります。
でも私は、「食べたい気持ち」を一番大切にしています。
入院中にはできなかった「マックを食べに行く」という日常。
それを取り戻せたときのうれしさは、今も忘れられません。
多少手間がかかっても、ビッグマックをほおばるときの幸福感には代えられないのです。
まとめ:好きなものを、好きなままで
ビッグマックは、ハンバーガーの中でも難易度高め。
でも、工夫すればちゃんと食べられます。
- 包み紙をうまく使う
- 必要なら分解して食べる
- ストローで飲み物もスムーズに
- 周囲の目より、自分の「食べたい」を優先!
マックの帰り道、口のまわりにソースがついててもいいじゃないですか。
それだけ夢中で食べた証拠です。
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