対象者
- 回復期リハビリ病院に入院している方
- 国立障害者リハビリテーションセンターに入所予定の方
- 四肢まひや手にまひがあり、生活動作に工夫が必要な方
- 福祉用具の購入を検討している方
結論
- 「今の自分に合うもの」が将来も合うとは限らない。
- 環境や身体機能の変化で、使わなくなる福祉用具もある。
- 選ぶときは「今だけ」ではなく、「これから」も考えると失敗が減る。
カスタネットばさみ|手がうまく使えないときに便利
入院中、薬の袋を開けるのに苦労していた私に、国リハの作業療法士さんが勧めてくれたのが「カスタネットばさみ」でした。
グリップが大きく、指先の力が弱くても開閉できるのが特徴です。
リンクはこちら:
最初はとても便利で、1日3回飲んでいた薬の袋を切るのに大活躍。
でも、国リハの訓練で少しずつ「歯で開ける」ことを身につけていった結果、使わなくなりました。
もちろん、口で開けることに抵抗がある方には今でもおすすめできる道具ですが、
私自身は「自分の歯でなんとかできることが増えた」ため卒業しました。
体交クッション|寝返りができないときの褥瘡予防に
もうひとつ、使わなくなったけれど一時期はとても助かったアイテムが「体交クッション」です。
これは、回復期のリハビリ病院にいた頃に、夜間の体位変換のときに使っていました。
寝返りが打てず、同じ場所に圧がかかると痛みが強く、褥瘡の心配もあったため、
夜中に数回、ヘルパーさんや看護師さんに体位を変えてもらっていました。
体交クッションは、こんな商品です:
※同じ商品がなかったので似たような商品です
でも、リハビリが進んで、ベッドの柵を使えば寝返りができるようになったことで、必要がなくなりました。
それに加えて、対向クッションは自分で挿入・調整ができないため、毎回ヘルパーさんにお願いする必要があり、
家に帰ってからは使わなくなりました。
最後に|使わなくなった=ムダではない
カスタネットばさみにしても、体交クッションにしても、
「使わなくなった=ムダだった」とは思っていません。
その時その場で、自分に必要だったものです。
でも、あえて言えば「使う期間は限られていた」。
だからこそ、買う前に「どれぐらいの期間使うのか?」を考えておくと、
無駄な出費を減らせます。
また、リースやレンタル、リユース(中古)という選択肢もあるので、
「ずっと使うか分からない福祉用具」は、購入前に一度考えてみてください。
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