障害者が車を買うときに知っておきたい税金の優遇制度

リハビリと日常

(車の購入 第一弾/頸髄損傷C6・車いすユーザーの私が実際に調べた)

対象者

  • 障害者手帳を持っていて、これから車を買う予定の人
  • 家族が障害者で、車を購入・所有する人
  • 車の税金や費用を少しでも安くしたい人

結論

  • 障害者は車の税金が減免される制度がある
  • 環境性能割(旧・自動車取得税)、自動車重量税、自動車税(種別割)に加えて、条件によって消費税の免税も可能
  • 申請しないと優遇は受けられないので、購入前にディーラーと役所へ確認必須

なぜ税金が安くなるのか?

障害者やその家族にとって、車は生活の移動手段としてほぼ必須です。
電車やバスを使いにくい人が多いため、国や自治体は税金の減免制度を用意しています。

購入時にかかる税金の優遇

車を買うときの主な税金は以下の3つです。

(1) 環境性能割(旧・自動車取得税)

車の価格や燃費性能で計算される税金。対象なら全額免除。

(2) 自動車重量税

車の重さで決まる税金。購入時や車検時に支払います。対象なら免除。

(3) 消費税(10%)

車の本体価格やオプションにかかる税金。
障害者のための特殊な車(スロープ付き、手動運転装置付きなど)や改造車は、条件を満たすと課税(免税)になります。

例:300万円の車で消費税免税になると、約27万円の節約
ただし、一般的な車では免税は少なく、福祉車両や特別改造が必要です。

所有後にかかる税金の優遇

  • 自動車税(種別割)
     毎年かかる税金。対象なら全額免除や減額になります。
     申請は一度で数年有効な自治体もあれば、毎年必要なところもあります。

誰が対象になるの?

  • 本人が障害者で、車の所有者になる
  • 同居家族が所有し、主に障害者のために使う

障害の種類や等級で条件が違うため、自治体のホームページや窓口で必ず確認が必要です。

申請の流れ

  1. ディーラーに相談(購入前に必ず)
  2. 役所や運輸支局で必要書類を提出(障害者手帳、印鑑、車の書類など)
  3. 審査・承認後に減免適用

※消費税免税は車の登録時に同時申請が必要。後からの返金は不可。

実際に調べて驚いたこと

  • 消費税の免税は対象がかなり限られている
  • 「障害者=消費税がかからない」という誤解が多い
  • 制度を知らないまま契約すると、数万円〜数十万円損する可能性あり

注意点

  • 契約前に申請条件を確認(後からは不可)
  • 自治体・税務署・国土交通省、それぞれの窓口で条件が異なる場合あり
  • 名義の条件(所有者・使用者)が合わないと減免されない

まとめ

障害者やその家族が車を買うときは、税金の減免制度を使えば大きな節約になります。
特に消費税免税は金額が大きいので、条件に当てはまるか事前確認が必須です。

制度を正しく使って、少しでもお得に安全な車を手に入れましょう。

次回予告(車の購入 第二弾)

次回は、私が実際に検討した車種選びのポイントについて書く予定です。

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