【この記事を読んでほしい人】
街で車いすユーザーを見かけたときに「手伝ってあげたい」と思うすべての方へ。 また、介助やサポートをする機会のある方にも読んでもらいたい内容です。
【この記事の要約】
親切な気持ちから車いすを押してくれる方がいますが、声をかけずに突然押すと、車いすユーザーにとっては危険なことがあります。 また、段差を前輪を浮かせずに力で押し上げるのも転倒の原因になります。 安全に手伝うためには、まず「声かけ」から。お互いが安心できる関わり方を考えてみませんか。
街中で車いすを使っていると、親切な方が声をかけてくださることがあります。困っている時に助けていただけるのは本当にありがたいことですし、そうした気持ちに支えられて外出できる場面も多くあります。
ただ一方で、親切のつもりでも「ちょっと怖い」と感じることがあるのも事実です。その代表的な例が、後ろから急に車いすを押されることです。段差や坂道などで気を利かせて押してくださるのだと思いますが、声をかけられないまま急に動かされると、体勢が崩れそうになったり、思わぬ方向に進んでヒヤッとすることがあります。
車いすは私たちにとって、まさに「足」と同じです。人の体をいきなり引っ張ったり、押したりしないように、車いすも声をかけてから動かしてもらえると安心です。ちょっとした心構えの違いで、安全も気持ちもずっと変わります。
段差を力で越えるのは危険
もう一つ注意してほしいのが、段差を乗り越える時の「押し方」です。前輪を浮かせず、力まかせにそのまま押し上げようとする人を見かけることがありますが、これはとても危険です。
私のように体幹が効かない頸髄損傷の車いすユーザーにとって、前輪が段差にぶつかって止まると、上半身が前へ倒れ込み、落車につながる危険があります。小さな段差でも油断できません。乗り越える時は、まず前輪を少し浮かせてから、ゆっくりと後輪を上げていくのが安全な方法です。
手伝う時は「声かけ」から
もし車いすユーザーを見かけて、「手伝いたいな」と思ったら、まずは一言「お手伝いしましょうか?」と声をかけてもらえるとありがたいです。その一言があるだけで、こちらから「ここを持ってもらえると助かります」など、具体的にお願いすることができます。
親切な気持ちはとても嬉しいです。だからこそ、相手のペースを尊重しながら、安全にやり取りできることが一番大切だと思います。声をかけてからのサポート、それだけでお互いが安心して過ごせる社会に一歩近づけると感じています。



コメント